設立のあたりクラウドファンディングで応援してくださった方

平井憲太郎様
(江戸川乱歩先生ご令孫)
<応援メッセージ>
祖父、江戸川乱歩が70年ほど前に再発見した自分の生家が、その時にお目にかかった方のご子孫によって買い戻され、保存に向けて動き出したとお聞きして、驚くとともに感動しています。
私も応援しています。

綾辻行人様
(推理小説家)
<応援メッセージ>
名張の、江戸川乱歩生誕のあの地に「乱歩の世界観を体験できるミュージアム」を!
何という素敵なプロジェクトでしょう。
断固、応援いたします。

有栖川有栖様
(推理小説家)
<応援メッセージ>
探偵小説の父・江戸川乱歩の生誕地に乱歩作品の世界観を反映したミュージアムができたら、全国のミステリファンのふるさとになるでしょう。
このプロジェクトを心より応援いたします。
多くの方の力で、ぜひ名張の夢をまことに。

高橋恭美子様
(英米文学翻訳家)
<応援メッセージ>
子どものころ、世界文学全集などの名作を読むかたわら、こっそり一緒に借りてきた『怪人二十面相』シリーズを毎晩読みふけっておりました。
おぞましくも美しいあの世界感に、明智探偵と少年探偵団の華麗な推理に、夜ごと胸をときめかせたものです。その私が翻訳者となって私立探偵コンビや素人探偵団が活躍するミステリを手がけることになろうとは……あのころ植え付けられた種が芽吹いたとしか思えません。
その乱歩先生の生家を保存してミュージアムにしようと一念発起したのが学生時代の友人である辻氏でした。なんという不思議なご縁。
乱歩の一ファンとして、旧友として、全国の熱心な乱歩ファンの聖地となるであろうミュージアムの実現を楽しみに、このプロジェクトを全力で応援しています!

旭堂南湖様
(講談師)
<応援メッセージ>
本日は、三重県名張市が生んだ小説家、江戸川乱歩のお話しいたします。
江戸川乱歩、本名を平井太郎と申します。いたって、普通のお名前で。生まれましたのが、明治二十七年。西暦で申しますと一八九四年。ですから、今年は、生誕からちょうど百三十一年となります。あんまりちょうどやないですが……。
十月二十一日に平井家の長男として、名張に生まれました。
当時は、三重県名賀郡名張町という地名でした。
意外なことに、名張にお住まいの方でも、乱歩が名張出身ということを知らない方が多いんです。
名張というのは、実は有名な方が色々と生まれていまして、例えば、江戸川乱歩であるとか、あるいは、江戸川乱歩とか、その他には、江戸川乱歩とか。まあ、色々といるんですが……。
一番有名なのが、名張太郎。「誰やねん」と思われるかもわかりませんが、太平記で活躍をした武将です。
実は、この平井太郎の太郎は、名張太郎の太郎から取ったという説があります。この説は今、私が作ったのですが……。
歌手の平井堅さんも名張出身ですね。実は平井太郎と平井堅。遠い親戚にあたると聞いたことがあります。平井堅のお母さんの妹さんの旦那さんの友達が、乱歩の小説のファンという。遠い親戚にあたるというのはウソのような気がします。
乱歩は生まれてすぐに、亀山町に引っ越し。そして、名古屋、大阪、東京と宿替えをします。
その生家が、今後、人々が集える場所として活用されるというのは、非常に意義深いことだと思います。
私もこの生家で「講談・乱歩一代記」を語る日が来るのを、楽しみにしております。

小松史生子様
(早稲田大学 文学学術院/文化構想学部 教授)
<応援メッセージ>
廃病院という空間から、乱歩ワールドを現世うつしよに再現!
江戸川乱歩の作品世界――すなわち乱歩ワールドは、明智小五郎や怪人二十面相、小林少年や少年探偵団の子供達の活躍の背景に、いつも黄昏の空気をまとったレトロ建築の影をただよわせている。麻布竜土町の明智事務所しかり、戸山ケ原の怪人二十面相のアジトしかり。さらには、閨秀作家・佳子が椅子に潜んだ男に怯える文化住宅、モルヒネ殺人事件が起こった屋根裏付き近代下宿の東栄館、同性愛に煩悶する天才外科医が動物実験を繰り返した池袋の実験室、などなど。
そうした乱歩ワールドの原点には、もしかしたら作家自身が自覚し得ない未生の域でゆかりのあった、三重県名張の横山医師宅借家の雰囲気があるのかもしれない。江戸川乱歩こと平井太郎は、明治27年、この借家で誕生したのである。その借家と周辺の土地はやがて所有者が変わって舛田医院として運営されていたが、近年空き家となった。私は2024年12月に名張市が開催した乱歩生誕130年記念講演会にお招きいただいた際、廃墟となってしまっていたこの桝田医院の内部を特別に案内していただいた。
建物外見はアールデコ様式を思わせるモダンな造りで、まさに乱歩の世界から抜け出してきたかのようである。折からの夕暮れの陽射しの中、モダン建築の影が濃く延びていたのを覚えている。
廃院の内部に入ると、あちこちに病院付属の器具や何やが転がり、薬品が並んでいたであろうガラス張りの棚や、手術室のストレッチャー、細長いロッカーの不気味な陳列といった光景が展開して、怪人二十面相の哄笑がどこからか聞こえてきても不思議ではない雰囲気に満ちていた。
とかく乱歩ワールドの建築というと東京ばかりがクローズアップされがちな中にあって、三重の名張という土地に、こうした乱歩の世界観そのままの建築が乱歩自身の縁ゆえに保存されるという事態は、たいへん意義のあることだ。なぜなら、文学という活字の楼閣で紡がれた脳内幻想をフィジカルに体感できる貴重な場所として、その土地の歴史と共に文学の新しい楽しみ方を拓く可能性があるからだ。特に、これから乱歩ワールドに触れる若い世代にとっては、アトラクションとしての文学体験が得られる場所として、大いに関心が持てるだろう。我々文学研究者にとっても、そうした新しい試みの実践場ができることは願ったりかなったりである。
乱歩ワールドから抜け出てきたかのようなモダン建築・桝田医院を買い取り、乱歩作品の舞台を現世に再現するのが今回のクラウドファンディングの目的だ。およそ100年ぶりに現世に甦る乱歩の「夜の夢こそまこと」な世界をこの目で見るために、本クラウドファンディングを心から応援したい。
ところで、成功のあかつきには、再現される〈赤い部屋〉に是非とも私を招待してください。

中相作様
(郷土史家・江戸川乱歩研究者)
<応援メッセージ>
おきばりやす名張
江戸川乱歩は 1894 年に名張のまちで生まれましたが、翌年には父親の転勤でよそへ引っ越してしまいました。なにしろ赤ん坊でしたから、名張のことは何ひとつ覚えていなかったそうです。
当方は 1953 年に名張で生まれ、いまも飽きずに住まいして、今年めでたく七十二歳の春を迎えました。名張に住みつづけて得た揺るぎない結論は、この名張というところは、知性にはまるで無縁な土地柄である、ということです。のみならず、いまや衰退一直線です。とにかくお金がありません。深刻な財政危機に陥った名張市が財政非常事態宣言を発出したのは 2002 年のこと。2022 年にようやく宣言が解除されましたが、財政状況は依然としてきわめて厳しく、昨年 12 月には名張市の広報紙が「2028 年には北海道夕張市につづいて全国でふたつめの財政再生団体に転落するかもしれません」と力強く市民に訴え、七万人あまりの市民は「ゆッ、夕張と名張はばりばりのびんぼコンビゆうわけですなあッ」とびっくり仰天、しかし半年が経過してようやく落ち着きを取り戻しました、と申しあげたいところなのですが、つい先日、学校給食をめぐってちょっとしたことがありました。やや詳しいことは下記リンク先でどうぞ。
(http://nabariningaikyo.blog.fc2.com/blogentry-2612.html)
さて、このたびのクラウドファンディングはまさしく寝耳に水のおはなしで、当方としては首尾よく成就することを神様にお願いすることしかできないのですが、これをきっかけとして名張に興味をお向けくださったみなさんに、ごくささやかなお礼として、あるいはお近づきのしるしとして、というよりはこれをご縁に名張市を温かくお見守りいただき、何かの折にはお力添えをたまわりますことを厚かましくもお願い申しあげる意味をこめまして、当方から私家版のごくごくチープな著書をお贈りしたいと思います。
チープな著書と申しますのは、昨年、乱歩の生誕百三十年と私の乱歩じまいを記念することを目的に、2020 年から 23 年まで発行した個人誌の合冊に 2022 年初演の戯曲をおまけしてこっそり世に送り、これまでお世話になったみなさんにお届けした『伊賀一筆 FM と乱歩誕生』(A5 判、182 頁、本体1800 円)のことです。まだ売るほど残っているのですが、家畜のえさにすらなりませんので、放出してプレゼントすることを決断いたしました。ご希望のかたは私宛てのメール(koharustako@gmail.com)で、件名は僭越ながら名張市へのエールをこめて「おきばりやす名張」としていただき、おところとおなまえを明記のうえお申し込みください。別掲の QR コードを利用すればメールソフトが開きます。お寄せいただいた個人情報は厳重に管理し、外部にはいっさい洩らさないことをお約束いたします。売るほどあると申しましても残部はそれほどたくさんはありませんので、ひとまず怪人二十面相にちなんで先着二十人のかたに一冊ずつプレゼント、ということでご了承いただきますよう願いあげます。
それでは、ご閲覧諸兄姉のあすからの人生に幸多かれと祈りつつ、本日はこれにておいとまを申しあげます。どうもありがとうございました。(名張ユネスコ協会認定なばりのたからもの第十号)

中田茂美様/俊昭様
(古書からすうり)
<応援メッセージ>
日本探偵小説の父として不朽の足跡を残した江戸川乱歩。
生誕の地である名張に、その功績と世界観を体感できるミュージアムを誕生させる構想は、乱歩ファンのみならず、地元にとっても心躍るものです!
ミュージアムが名張の新たな文化交流の場として、そして観光振興にも大きく貢献することを期待しています。

芦辺拓様
(推理小説家)
<応援メッセージ>
同じ三重県に住んでいる人でも、多くは気づかないでいるかもしれません。
その中西部、奈良県に突き出すようにして130平方キロ足らずの小都会が存在し、かつては名賀郡名張町と呼ばれたその一角に、「江戸川乱歩生誕地」という石碑が立っているのです。
赤目四十八滝や香落渓などの景勝地に囲まれ、一時は大阪のベッドタウンとして栄えた名張市ですが、今では近鉄電車の乗客がときどき気まぐれに下車してみるぐらいで、ほとんどかえりみるものもないはずが、大乱歩の名を慕う人々が立ち寄るようになったのです。
いつのころからか、あたりは医家である桝田家の所有になっていて、長年一帯の患家を集めていたところ、数年以前それも廃院となり、すっかり取り払われて更地にされる寸前だったのですが、建碑から70年を経てにわかに不思議な動きが起きました。何十何百という人々から醵金を募り、旧桝田医院を乱歩記念ミュージアムとしてよみがえらせる事業が始まったのです……。
四苦八苦した割には、原形をとどめない戯文パロディで申し訳ないのですが、このプロジェクトへのせめてもの餞はなむけとしてひねり出させていただきました。
探偵小説を愛しすぎた江戸川乱歩先生、その乱歩先生を愛しすぎた読者にして作者の一人として、クラウドファンディングの成功とミュージアムの完成を心からお祈りしております。

秋永正人様
(日本推理作家協会会員)
<応援メッセージ>
「ひいばあちゃん(辻せきさん)の生まれた年を教えて」そう云って3年前、旧知の辻孝信さんのお店「Cup of Tea」を訪れたのがすべての始まりでした。
ひいばあちゃんの生まれ年を調べるつもりが、辻さんは自宅の蔵からせきさんの手記を見つけました。そこには昭和27年と30年に乱歩がせきさんを訪れたこと、生まれたばかりの太郎を思い出して「お母さんの乳房にすがる姿が目に浮かぶ」と記されていました。辻さんと二人、驚き興奮しました。さらに翌年、乱歩生誕のまさにその土地建物の売却話が出るに至って、辻さんは悩みに悩んでこの物件を買う決断をしたのです。そのきっかけを作った私も今さら逃げられなくなりました(笑)
そして今、生誕地に立つ建物を乱歩ミュージアムとして乱歩の世界観を再現したい。
おっさん二人の興奮がさらに大きなワクワクドキドキの輪に広がっていくことを願っています。クラウドファンディングのさらに先も見据えて、これからも協力していきたいと思います。
どうか皆様の熱いご支援をよろしくお願いします。
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