三重県名賀郡名張町（現・名張市）で生まれる。

早稲田大学政治経済学部卒。大阪西区の貿易会社・加藤洋行に就職する。

鳥羽造船所電機部に転職する。

上京し、本郷・団子坂で二人の弟と古本屋「三人書房」を開業する。
11月に村上隆子と結婚する。

森下雨村、小酒井不木に激賞され、『新青年』に掲載された『二銭銅貨』でデビューする。

一躍、探偵小説作家としての地位を確立。
その後、創作初期は主として「新青年」を中心に精力的に傑作短編を発表、これらの作品によって、日本の探偵小説史は始まる

1月に「D坂の殺人事件」を「新青年」に発表する。
初めて、名探偵・明智小五郎が登場する。
この年だけで17篇の作品を相次いで発表する。

7月に「屋根裏の散歩者」を「新青年」に発表する。

浅草公園に関する記述が、この作品を機に増え始める。

休筆宣言し、日本海沿岸などを放浪する。

牛込区戸塚町に下宿・緑館を開業する。
「陰獣」を「新青年」に連載する。
その後、傑作「孤島の鬼」をはじめ、「猟奇の果」「魔術師」「吸血鬼」「黄金仮面」など長編の連載がどんどん増えてくる。

2回目の休筆をして、関西、東北を旅行する。

「黒蜥蜴」を「日の出」に連載する。
7月、終の住み処・池袋3丁目に転居する。

初の少年物「怪人二十面相」を「少年倶楽部」に連載する。
その後も「少年探偵団」「妖怪博士」など少年物の傑作を次々と発表する。

「芋虫」全編削除を警視庁検閲課より命じられる。

福島県保原町に疎開し、終戦を迎える。

探偵作家の懇親会「土曜会」を創設する。
翌年には「探偵作家クラブ」に改組され、初代会長に就任する。

還暦祝賀会の席上、「江戸川乱歩賞」の制定を発表する。

探偵小説界への長年の貢献により、紫綬褒章を受章する。

日本推理作家協会を創設し、初代理事長に就任する。

脳出血のため死去。戒名は智勝院幻城乱歩居士。享年70歳。